涙やけや外耳炎の原因は?愛犬の目と耳をケアする方法

『きれいに拭いているのに、目やにや涙やけが改善しない…』
『愛犬が耳をよく掻いていて、臭いにおいがする…』
愛犬と一緒に過ごす中で、目や耳のトラブルに遭遇する機会は多いと思います。
このコラムでは、犬の目や耳のトラブルについて、
どういった症状を示すのか?また治療法や予防法などをご紹介しています。
『愛犬の涙やけや外耳炎を何とかしてあげたい!』という飼い主様は、
ぜひチェックしてみてください。
目や耳の異常サインとは?
・犬の目に多いトラブル
まず、犬の目のトラブルでは、涙やけや角膜の傷、
結膜炎や白内障がよくみられます。
犬の涙やけは流涙症と言われ、流れ出た涙によって
被毛が茶色に変色してしまう状態です。
トイ・プードルやマルチーズなどの
目が大きい小型犬に多く発生する傾向があります。
涙が鼻にうまく流れない、被毛やまつげが目に触れている、
食事が合わない、マイボーム腺機能不全…
など原因は多岐にわたり、その鑑別は重要です。
・角膜の傷や結膜炎に注意
散歩後や遊んだ後から目を気にするしぐさをみせるときには、
角膜に傷がついていることが考えられます。
感染や物理的な刺激などによる結膜炎や
視力の低下する白内障もしばしばみられます。
・犬の耳に多い外耳炎
次に犬の耳のトラブルについては、外耳炎が圧倒的に多くみられます。
チワワやパピヨンのように立ち耳の犬の場合では
耳の通気性が良いため、比較的外耳炎にはなりづらいです。
一方、トイ・プードルやミニチュア・ダックスフンドなど
垂れ耳の犬においては、耳の中が蒸れ、
外耳炎になりやすい傾向があります。
こんな症状が出たら要注意!目と耳の健康異常

目のトラブルのサインとしては、
・目やにや涙の量が増える(涙やけ)
・眼球が白っぽくみえる
・ショボショボしている
・腫れている
・充血している
・目や瞼にできものがある
・目が大きくなった
・前足でこする、床に顔をこすりつける
・物にぶつかる
などがみられます。
一方で耳のトラブルのサインとしては、
・かゆみや痛み
・くさい臭いがする
・赤みや腫れ
・耳垢の量が増える
・脱毛
・前足でこする、床に顔をこすりつける
・聞こえづらい
などが複数見られることが多いです。

また、何となく元気や食欲がない、頭を振っている、
触ることを嫌がるなどのサインを示すこともあり、注意が必要です。
目や耳の検査はどの動物病院でもすぐにできる
目や耳の検査は特殊な機器を必要とすることもありますが、
一般的にはどの動物病院でもすぐに行うことができます。
目の感染や炎症の度合いなどは綿棒等で細胞を採取し、
顕微鏡で評価します。
他にも、特殊な色素を用いて目の傷の有無を確認することや、
涙量の測定、眼圧・眼底検査などを行うことも可能です。
犬はもともと視力があまりよくないですが、
威嚇まばたき反応などを通して、
視力の有無についての判定もできます。
耳のチェックについては、耳鏡という特殊な道具を用いて
耳道から鼓膜までの状態を把握し、
必要に応じて耳垢や耳毛の除去を行います。
ビデオオトスコープという耳用の内視鏡を用いて、
外耳道の状態の確認や異物除去、耳洗浄などを行うこともあります。
重度の外耳炎や中耳炎が疑われる場合には、
CTやMRI検査を行い、骨や石灰化の状態、
炎症の度合いなどの確認も行います。
目や耳の症状は皮膚トラブルの一症状として現れていることもあるため、
全身的なチェックが必要となることも多いです。
例えば、犬アトピー性皮膚炎の犬の83%が
外耳炎を併発していたというデータもあり、
皮膚疾患が根底にある可能性を忘れてはいけません。
涙やけから耳のトラブルまで、症状別治療ガイド

涙やけであれば、逆さまつげの抜毛や被毛のカット、
鼻涙管洗浄などで対応します。
皮膚ケア用の食事に変更することで改善する場合もあり、
試してみたい場合には主治医の先生にご相談ください。
結膜炎の場合には、抗生剤や消炎剤での点眼治療が必要です。
マイボーム腺機能不全の場合には、
ホットタオルを目の上に当て、脂分を溶かすように促します。
耳の治療においては、
洗浄や点耳薬の塗布、抗生剤などの内服薬で対応します。
耳の洗浄や薬の塗布などは自宅でもできますが、
嫌がって難しいことは多く、単回で済む薬を用いる場合もあります。
なお、抗酸化作用のある食材や必須脂肪酸・ビタミンを豊富に含んだ食材は、
目や耳の粘膜を丈夫にする効果が期待できます。
また、腸内環境の改善を図ることで、
涙やけの改善や免疫力の向上にもつながります。
日頃の食事にローテーションで様々な野菜や低脂肪のお肉・お魚、
乳製品やオリゴ糖などを加えてみるといいでしょう。
日々の観察がトラブル予防の第一歩
毎日愛犬と触れ合えば、目や耳のトラブルはすぐに発見できます。
日頃からのケアも大切で、被毛がわずかに変色している程度の涙やけでしたら、
濡れたガーゼやコットンなどで拭き取って対応しましょう。
また、耳掃除は綿棒や鉗子などは用いず、
こちらも濡れたコットンなどで優しく拭いてあげるといいです。
いずれも、自身でのケアが難しいなと感じる場合には、
定期的に動物病院やペットサロンで行ってもらうようにしましょう!
さらに、食事から目や耳の健康をサポートすることも重要です。
Ishcaの目・耳ケアフードは、抗酸化作用が期待できる成分や
ビタミンが豊富に含まれており、粘膜を丈夫にする効果が期待されます。
特に涙やけや外耳炎に悩む愛犬のために開発されており、
腸内環境を整えることで免疫力を高め、トラブルの改善をサポートします。
毎日のケアに加えて、適切なフードを取り入れることで、
内側からも愛犬の健康を守りましょう。
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