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愛犬の軟便・下痢が続く。原因の見分け方と、食事から整える5つのポイント


「最近うちの子、ウンチが柔らかい日が続いている」
「下痢が何日か続いているけど、病院に行くべきかな」

こういったお悩みは、ドッグフードに関するご相談の中でも特に多いものの一つです。

軟便や下痢は、犬にとってとても一般的な症状です。だからこそ「様子を見ていれば治るかな」と後回しにしがちですが、原因によっては早めに対処が必要なケースもあります。

この記事では、軟便・下痢の主な原因の見分け方と、食事から改善するための具体的なポイントをお伝えします。

まず確認する:この下痢は「急性」か「慢性」か

対処法を考える前に、下痢の「続き方」を確認することが大切です。

急性の下痢(突然起きて、数日以内に治まる)
食べ過ぎ、早食い、食べ慣れないものを食べた、ストレス、ウイルス・細菌感染などが原因のことが多い。元気・食欲があれば、多くの場合は1〜2日で自然に回復します。

慢性の下痢・軟便(2週間以上続く、繰り返す)
食事の内容、腸内環境の乱れ、食物アレルギー・不耐性、炎症性腸疾患、寄生虫など、根本的な原因が隠れているケースが多い。こちらは食事の見直しや動物病院の受診が必要です。

この記事で主に扱うのは「慢性的に続く軟便・下痢」です。

原因の見分け方:5つのパターン

① フード起因(最も多い)

同じフードを長期間与え続けていたり、急にフードを切り替えたりしたタイミングで軟便が始まった場合、フードが原因である可能性が高いです。

チェックポイント:

  • フードを変えた直後から症状が出始めた
  • 脂質の多いフード(肉副産物・油脂が上位の原材料)を与えている
  • 安価なフードで穀物・添加物が多い


脂質が多すぎるフードは消化器への負担が大きく、軟便の原因になります。また、小麦・とうもろこしなどの消化しにくい穀物が主原料のフードも、腸内環境を乱す要因になります。

② 食物不耐性・アレルギー

特定の食材に対して腸が反応し、下痢・軟便を繰り返すパターンです。アレルギーほど激しい反応は出なくても、特定の成分が体質に合わないケースを「食物不耐性」と呼びます。

チェックポイント:

  • 特定のフードを与えたあとに必ず軟便になる
  • 皮膚のかゆみや赤みを同時に伴う
  • 鶏肉・牛肉・小麦・乳製品が主原料のフードを与えている


これらは犬の食物アレルギーで反応が出やすいとされる食材です。

③ 腸内環境の乱れ

腸内の善玉菌と悪玉菌のバランスが崩れると、消化機能が低下して軟便になります。抗生物質の投与後や、食生活の急激な変化後に起きやすい。

チェックポイント:

  • 抗生物質を飲んでいた、または最近飲んだ
  • 下痢と便秘を交互に繰り返している
  • おならが多い、お腹がゴロゴロ鳴る

④ ストレス・環境変化

引っ越し、家族構成の変化、新しいペットの導入、留守番が増えたなど、環境変化がトリガーになるケースです。

チェックポイント:

  • 生活環境の変化と下痢のタイミングが重なっている
  • 食欲や元気はある

⑤ 病気・寄生虫(要受診)

以下に該当する場合は、食事の見直しより先に動物病院の受診が必要です。

  • 血便・黒い便が出ている
  • 嘔吐を伴っている
  • 元気がない・食欲がない
  • 急激に体重が落ちている
  • 2週間以上改善しない


これらは感染症、炎症性腸疾患、膵炎、寄生虫感染などが原因の可能性があります。

食事から改善する5つのポイント

フード起因または腸内環境の乱れが原因と考えられる場合、以下の順番で食事を見直してみてください。

ポイント1|まず2〜3日、消化に負担をかけない

軟便が続いているときは、まず腸を休ませることが最優先です。この期間中は、消化に優しいシンプルな食事に切り替えます。

  • 脂質が少なく、タンパク質が消化しやすいもの
  • 食材の種類を最小限に絞る
  • 水分を十分に摂らせる(下痢による脱水に注意)


ウェットフードは水分を食事から補給できるため、下痢が続いているときに向いています。

ポイント2|脂質量を確認する

市販のドッグフードの中には、脂質が高く腸に負担がかかるものがあります。成分表示の「粗脂肪」が15〜20%を超えているフードは、消化器が弱い犬には負担になることがあります。

鹿肉は高タンパク・低脂質のタンパク源として知られており、消化器への負担が少ない食材の一つです。

ポイント3|タンパク源を「今まで食べていないもの」に変える

同じタンパク源を長期間与え続けると、食物不耐性が起きやすくなります。鶏肉や牛肉しか与えたことがない場合は、試したことのない新奇タンパク質(鹿肉・馬肉・ダックなど)への切り替えを検討してください。

切り替えは7〜10日かけて段階的に行います。いきなり全量を変えると逆に腸に負担がかかるため注意してください。

ポイント4|腸内環境を整える食材を取り入れる

腸内の善玉菌を増やすために、以下のような食材が有効とされています。

  • 発酵食品(甘酒・味噌など):善玉菌そのもの、または善玉菌が増えやすい環境を作る
  • 食物繊維(おから・かぼちゃ・昆布など):善玉菌のエサになるプレバイオティクス


ただし、一度に大量に与えると逆に下痢を悪化させることがあります。少量から始めて様子を見てください。

ポイント5|フードの切り替えは必ず段階的に

「下痢が続いているから、すぐにフードを変えよう」と思い、一気に新しいフードに切り替えると、変化自体が腸に負担をかけて下痢が悪化するケースがよくあります。

推奨の切り替えスケジュール:

期間旧フード新フード
1〜2日目75%25%
3〜4日目50%50%
5〜6日目25%75%
7日目〜0%100%


便の状態を見ながら、問題がなければ次のステップへ進んでください。

動物病院へ行くタイミング

食事を見直しても以下の状態が続く場合は、自己判断せず受診してください。

  • 下痢・軟便が2週間以上改善しない
  • 血便・粘液便がある
  • 嘔吐・食欲不振・元気のなさを伴う
  • 急激な体重減少がある
  • 子犬・シニア犬・持病がある犬の場合(体力低下が速いため早めに)

消化器が気になる犬に、Ishcaの胃腸ケアタイプ

Ishcaの胃腸ケアタイプは、この記事でお伝えした「腸内環境を整える食事」の考え方を土台に設計しています。

  • 主原料は低脂質・高タンパクの国産鹿肉
  • 甘酒・味噌などの発酵食品で善玉菌をサポート
  • おからの食物繊維でお腹のリズムを整える
  • 無添加・ウェットタイプで水分も同時に補給


軟便・下痢と同時に皮膚のかゆみも気になる場合は、腸と皮膚の関係を解説した「腸皮相関」の記事もあわせてご覧ください。

▶ まずはおためしセットで複数タイプを試してみる


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▼ この記事を書いた人 ▼

ハミルトン葉奈(株式会社Enuncia 代表取締役)
無添加ドッグフードブランド Ishca オーナー。
愛犬の健康を第一に考え、安心・安全なフード作りに取り組んでいます。幼少期から犬と共に暮らし、ペット栄養学やフードの開発・品質管理について学んできました。「食は命」という理念のもと、Ishcaを通じて多くの飼い主の方に正しい情報を届け、愛犬との豊かな暮らしをサポートしてまいります。


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