犬の胆泥症・胆のうトラブルの食事|低脂肪がいい?気をつけたいごはんの選び方

健康診断やエコー検査で、愛犬に「胆泥があります」「胆のうに注意しましょう」と言われたことはありませんか。
胆泥症や胆のうのトラブルは、特に中高齢の犬で見つかることがあります。
症状がないまま経過観察になる場合もありますが、体重管理や食事の脂質について気をつけるよう案内されることもあります。
とはいえ、飼い主さんにとっては、
「何を食べさせればいいの?」
「低脂肪のごはんにした方がいいの?」
「おやつやトッピングはあげても大丈夫?」
と迷うことも多いのではないでしょうか。
この記事では、犬の胆泥症・胆のうトラブルと食事の関係、低脂肪食が選ばれやすい理由、ごはんやおやつを選ぶときに気をつけたいポイントをまとめます。
※本記事は一般的な情報です。胆泥症や胆のう疾患の治療方針、食事内容は、症状・検査結果・年齢・体重・持病によって異なります。必ずかかりつけの動物病院にご相談ください。

犬の胆泥症・胆のうトラブルとは?
胆のうは、肝臓で作られた胆汁を一時的にためておく袋のような臓器です。
胆汁には、食事に含まれる脂肪の消化を助ける働きがあります。
胆泥症とは、胆のうの中にある胆汁が泥のように濃くなり、たまっている状態を指し、健康診断や腹部エコー検査で偶然見つかることもあります。
胆泥があるからといって、すぐに強い症状が出るとは限りません。無症状で、そのまま経過観察になる犬もいます。
一方で、胆のう炎、胆管閉塞、胆のう粘液嚢腫などの胆のうトラブルと関係することもあるため、定期的な検査と獣医師の判断が大切です。
どんな症状に注意すればいい?
胆泥症は、外から見ただけではわかりにくいことがあります。
ただし、胆のうや肝臓、消化器に負担がかかっている場合、次のような変化が見られることがあります。
- 食欲がない
- 元気がない
- 吐く
- 下痢をする
- お腹を痛がる
- 体重が減る
- 白目や歯ぐき、皮膚が黄色っぽく見える
- 尿の色が濃い
- 便の色がいつもと違う
特に、白目や皮膚が黄色っぽく見える、ぐったりしている、何度も吐く、お腹を強く痛がるといった場合は、早めに動物病院を受診しましょう。
胆泥症の犬に低脂肪食が選ばれやすい理由
胆のうは、脂肪の消化に関わる胆汁をためておく臓器です。
脂肪分の多い食事をとると、胆汁の分泌や胆のうの働きが必要になります。
そのため、胆泥症や胆のうトラブルがある犬では、動物病院から「脂質を控えめにしましょう」「低脂肪の食事にしましょう」と案内されることがあります。
ただし、大切なのは、すべての犬に同じ低脂肪食が合うわけではないということです。
胆泥の量、胆のうの状態、肝臓の数値、膵炎の有無、体重、年齢、筋肉量、持病によって、合う食事は変わります。
特に療法食を使う場合は、自己判断で始めたりやめたりせず、獣医師の指示に従いましょう。

食事で気をつけたいポイント
1. 脂質は控えめを意識する
胆のうトラブルがある犬では、脂質の多い食事やおやつに注意が必要です。
避けたいものの例としては、脂身の多い肉、揚げ物、バターやチーズなど脂肪分の多い乳製品、人の食べ物、脂質の高いおやつなどがあります。
普段のフードを選ぶときは、パッケージの成分表示で「粗脂肪」を確認しましょう。
ただし、どのくらいの脂質量が合うかは犬によって異なります。
現在治療中の場合や、検査で胆のうの異常を指摘されている場合は、必ず動物病院で相談してください。
2. 消化しやすいごはんを選ぶ
胆のうトラブルがある犬では、胃腸にも負担がかかっていることがあります。
脂質だけでなく、消化しやすさもごはん選びの大切なポイントです。
新しいごはんに急に切り替えると、下痢や嘔吐につながることがあります。フードを変える場合は、体調を見ながら少しずつ進めましょう。
特に、もともとお腹が弱い犬、シニア犬、膵炎の既往がある犬は、食事を変更する前に獣医師に相談しておくと安心です。
3. 体重管理をする
肥満は、胆のうや肝臓、膵臓などに負担をかけることがあります。
胆泥症や胆のうトラブルを指摘された犬では、適正体重を保つことも大切です。
ただし、急激なダイエットは体に負担をかけることがあります。
食事量を大きく減らすのではなく、体重、体型、活動量に合わせて、無理のない方法で管理しましょう。
4. おやつの脂質にも注意する
毎日のフードを低脂肪にしていても、おやつで脂質を多くとっていることがあります。
特に、ジャーキー、チーズ系のおやつ、脂身の多い肉、加工された人用食品は注意が必要です。
おやつをあげる場合は、量を控えめにし、脂質が低めで、原材料がシンプルなものを選ぶとよいでしょう。
「少しだけだから大丈夫」と思っていても、小型犬にとっては大きな量になることがあります。
治療中の場合は、おやつも含めて動物病院に確認しましょう。
鹿肉は胆のうトラブルの犬に向いている?

鹿肉は、高たんぱくで、比較的脂質が少ない素材として知られています。そのため、脂質を控えたい犬の食事素材として選ばれることがあります。
ただし、胆泥症や胆のうトラブルがある犬にとって大切なのは、素材ひとつで判断することではありません。
見るべきなのは、食事全体の脂質量、消化のしやすさ、そして愛犬の今の体調に合っているかです。
鹿肉を使ったごはんやトッピングを選ぶ場合も、脂質量、与える量、現在の治療内容、体調との相性を確認しましょう。
療法食を指示されている犬の場合は、トッピングやおやつを追加する前に、必ず獣医師へ相談することをおすすめします。
Ishcaの国産鹿肉シリーズは、毎日の食事を大切にしたい愛犬のために、素材の選び方や食べやすさにこだわって作っています。
胆のうや肝臓の数値が気になる犬に取り入れる場合は、かかりつけ医の方針を確認しながら、無理のない範囲でご活用ください。

食事の内容・量・回数は、自己判断で大きく変えすぎない
胆泥症や胆のうトラブルを指摘されると、「脂質を控えたいから手作りごはんにした方がいいのかな」「食事の回数も変えた方がいいのかな」と考える飼い主さんもいるかもしれません。
手作りごはんは、食材を選びやすい一方で、栄養バランスが偏りやすい面があります。
脂質を減らしすぎると、必要なエネルギーや脂溶性ビタミンが不足することもあります。
また、一度にたくさん食べるよりも、少量を数回に分ける方が合う犬もいます。
ただし、食事回数の調整が必要かどうかは、症状や体質によって異なります。
手作り食を取り入れたい場合や、食事量・回数を変えたい場合は、自己流で大きく変更するのではなく、かかりつけの動物病院に相談しながら進めると安心です。
定期検査を受けながら、無理のない食事管理を
胆泥症は、外から見ただけでは状態がわかりにくいことがあります。
元気や食欲があっても、胆のうの中の状態は、エコー検査で確認しないとわからない場合があります。胆泥があると言われた犬は、定期的に動物病院で検査を受け、胆泥の量、胆のうの状態、肝臓の数値などを確認しましょう。
また、食事を変えたあとは、便の状態、食欲、体重、元気の有無などを見ながら、愛犬に合っているかを確認していくことも大切です。
胆泥症や胆のうトラブルでは、低脂肪食や療法食が必要になる場合もありますが、合う食事は犬によって異なります。自己判断で大きく変えるのではなく、かかりつけの動物病院に相談しながら、無理なく続けられる方法を選びましょう。
愛犬の食事は、体をつくる大切な習慣です。
胆のうの健康が気になるときも、毎日のごはんをやさしく整えながら、元気な日々を支えてあげたいですね。
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▼ この記事を書いた人 ▼

ハミルトン葉奈(株式会社Enuncia 代表取締役)
無添加ドッグフードブランド Ishca オーナー。
愛犬の健康を第一に考え、安心・安全なフード作りに取り組んでいます。幼少期から犬と共に暮らし、ペット栄養学やフードの開発・品質管理について学んできました。「食は命」という理念のもと、Ishcaを通じて多くの飼い主の方に正しい情報を届け、愛犬との豊かな暮らしをサポートしてまいります。

