ドッグフードを変えたらお腹を壊す?犬のごはんを切り替えるときの進め方

愛犬の健康を考えてドッグフードを変えたのに、便がやわらかくなったり、お腹の調子が乱れたりすると不安になりますよね。
「新しいフードが合わなかったのかな」
「このまま続けても大丈夫?」
「前のごはんに戻したほうがいい?」
と迷う飼い主さんも多いと思います。
ドッグフードを変えたあとにお腹の調子が変わることは、珍しいことではありません。
新しい食材や栄養バランスに体が慣れていなかったり、切り替えのスピードが早すぎたりすると、胃腸に負担がかかることがあります。
この記事では、ドッグフードを変えたときにお腹の調子が乱れる理由、切り替えの進め方、受診したほうがいいサインについて紹介します。

ドッグフードを変えたらお腹を壊すことはある?
ドッグフードを変えたあとに、便がやわらかくなる、ガスが増える、吐き戻すといった変化が出ることがあります。
これは必ずしも「そのフードが悪い」という意味ではありません。
犬の胃腸は、いつも食べているごはんに慣れています。
そこへ急に新しいフードが入ると、タンパク源、脂質量、食物繊維、粒の形状、水分量などの違いに体が追いつかず、一時的に便の状態が変わることがあります。
特に、お腹が敏感な犬、シニア犬、子犬、過去にお腹の調子を崩しやすかった犬は、ゆっくり慣らしていくことが大切です。
お腹の調子が乱れやすい理由
① 急に全部を新しいフードに変えた
もっとも多いのが、昨日までのごはんから急に100%新しいフードへ変えるケースです。
犬によっては問題なく食べられることもありますが、胃腸が敏感な犬では、便がゆるくなることがあります。
主食を新しいドッグフードに変える場合は、今までのごはんに少しずつ混ぜながら進めましょう。
② 新しい食材を一度にたくさん足した
主食を変えなくても、新しいトッピングやケアフードを急に多く足すと、お腹に負担がかかることがあります。
「体に良さそうだから」と最初からたくさん与えるのではなく、まずは少量から始めることが大切です。
③ 食材やタンパク源が大きく変わった
チキンから魚、牛肉から鹿肉、ドライフードからウェットフードなど、食材や形状が大きく変わると、体が慣れるまで時間がかかることがあります。
新しい食材が初めての場合は、少量から試すのが安心です。
④ 脂質や食物繊維の量が変わった
フードによって脂質や食物繊維の量は異なります。
脂質が多いフードに急に変えるとお腹がゆるくなることがありますし、食物繊維の量が大きく変わっても便の状態に影響することがあります。
⑤ トッピングやおやつも同時に増えた
新しいフードに慣れさせようとして、トッピングやおやつを増やすこともあります。
ただし、フード変更と同時にいろいろなものを足すと、何が原因でお腹の調子が乱れたのか分かりにくくなります。
切り替え中は、できるだけ食事内容をシンプルにしておくのがおすすめです。

主食を変えるときの基本の進め方
主食そのものを新しいドッグフードに変える場合、健康な成犬であれば、一般的には1週間ほどかけて少しずつ切り替える方法がよく使われます。
お腹が敏感な犬や、過去にフード変更でお腹の調子を崩したことがある犬は、10日から2週間ほどかけて、さらにゆっくり進めると安心です。
目安は次のような流れです。
1〜2日目:新しいフード25%、今までのフード75%
まずは新しいフードを少量だけ混ぜます。
この段階では、便の状態、食欲、吐き戻しがないかを確認します。問題がなければ次のステップへ進みます。
3〜5日目:新しいフード50%、今までのフード50%
半分ずつにします。
ここで便がゆるくなる犬もいます。少し便がやわらかい程度で元気や食欲がある場合は、同じ割合を数日続けて様子を見る方法もあります。
6〜7日目:新しいフード75%、今までのフード25%
新しいフードの割合を増やします。
お腹が敏感な犬は、この段階を急がず、2〜3日続けても構いません。
8日目以降:新しいフード100%
便の状態や食欲に問題がなければ、新しいフードに切り替えます。
ただし、切り替え後もしばらくは便の状態を見ておきましょう。
Ishcaのようなケアフードを足すときの進め方
Ishcaは、いつものごはんにプラスして使うケアフードです。
そのため、主食を急にすべて置き換えるのではなく、普段のごはんはそのままに、必要なケアを少しずつ足していく考え方が基本になります。
初めて与えるときは、少量から始め、便の状態や食いつき、吐き戻しの有無を見ながら調整しましょう。
たとえば、次のように進めると安心です。
- まずはいつものごはんに少量だけ混ぜる
- 便の状態や食欲を数日観察する
- 問題がなければ、愛犬の体格や目的に合わせて量を調整する
- お腹が敏感な犬は、さらにゆっくり慣らす
- ほかの新しいおやつやトッピングは同時に増やしすぎない
「少し足すだけなら大丈夫」と思いがちですが、犬にとっては新しい食材です。特に鹿肉やウェットタイプのフードが初めての場合は、少量から慣らしてあげましょう。

途中で便がゆるくなったらどうする?
切り替え中や、新しいケアフードを足したあとに便がゆるくなった場合は、無理に次の段階へ進めないことが大切です。
主食を切り替えている場合は、新しいフードの割合を増やさず、今の割合のまま数日様子を見ます。
それでも便が安定しない場合は、ひとつ前の割合に戻してみましょう。
たとえば、50%にしたところで便がゆるくなったなら、25%に戻して様子を見るイメージです。
ケアフードを足している場合は、一度量を減らす、または数日様子を見ながら少量に戻す方法もあります。
便の乱れが続く、吐き戻しがある、元気がない場合は、フードの切り替えだけが原因とは限りません。
自己判断で続けず、動物病院に相談しましょう。
切り替え中に気をつけたいこと
食事量を増やしすぎない
新しいフードを混ぜるときは、全体の食事量が増えすぎないように注意しましょう。
今までのフードに新しいフードを単純に足すのではなく、1日の適量の中で割合を変えていくことが大切です。
Ishcaのようなケアフードを足す場合も、いつもの食事に加える分をふまえて、全体量を見ながら調整しましょう。
おやつを増やしすぎない
切り替え中は、おやつや人の食べ物を控えめにして、胃腸への負担を減らしましょう。
便がゆるくなったときに原因を見つけやすくするためにも、食事内容はできるだけシンプルにしておくと安心です。
食べないからといって何種類も混ぜない
新しいフードを食べないと、別のトッピングやおやつを足したくなることがあります。
しかし、いろいろ混ぜすぎると、好きなものだけを選んで食べるようになったり、お腹の調子が乱れた原因が分かりにくくなったりします。
まずは香りを立たせる、少しふやかす、いつものフードに少量混ぜるなど、シンプルな工夫から始めましょう。
便の乱れが1〜2日以上続いたり、吐き戻しを繰り返すような場合や、食欲がない場合はフード変更による一時的な変化と決めつけず、動物病院に相談しましょう。
特に、子犬やシニア犬は脱水や体力低下につながりやすいため、早めの相談が安心です。
また、食物アレルギーや膵炎、腸の病気などが関係していることもあります。体調の変化が続く場合は、フードだけで判断せず、獣医師に相談しましょう。
毎日のごはんは、愛犬の体をつくる大切なものです。
焦らず、無理なく、愛犬のお腹に合う形で整えていきたいですね。
▼ この記事を書いた人 ▼

ハミルトン葉奈(株式会社Enuncia 代表取締役)
無添加ドッグフードブランド Ishca オーナー。
愛犬の健康を第一に考え、安心・安全なフード作りに取り組んでいます。幼少期から犬と共に暮らし、ペット栄養学やフードの開発・品質管理について学んできました。「食は命」という理念のもと、Ishcaを通じて多くの飼い主の方に正しい情報を届け、愛犬との豊かな暮らしをサポートしてまいります。

