シニア犬のごはん、見直すタイミングは?

「7歳になったら、シニア犬用のフードに変えたほうがいいのかな」
「今までと同じごはんで大丈夫?」
「最近、少し太りやすくなった気がする」
愛犬が年齢を重ねてくると、ごはんについて考える機会も増えてきます。
シニア犬の食事というと、「何歳からシニア用に変えるか」が気になりやすいですが、年齢だけで決める必要はありません。
大切なのは、体重や筋肉量、食欲、便の状態、歩き方、食べやすさなど、日々の変化を見ること。
この記事では、シニア犬のごはんを見直すタイミングと、毎日の食事で意識したいポイントをご紹介します。

シニア犬のごはんは何歳から見直す?
犬がシニア期に入る時期は、犬種や体格によって異なります。
一般的には、小型犬・中型犬では7歳前後、大型犬では6歳前後から、シニア期を意識し始めることが多いとされています。
ただし、これはあくまで目安です。
7歳になったからといって、元気で体型も安定している犬のごはんを、急いでシニア用へ変える必要はありません。
反対に、年齢としてはまだ若くても、
「以前より太りやすくなった」
「後ろ足の筋肉が少し落ちてきた」
「硬いフードを食べづらそうにしている」
といった変化が出ているなら、一度食事を見直してみてもよいでしょう。
年齢は、見直しを始めるきっかけ。
判断の中心にしたいのは、愛犬の今の体調です。
年齢よりも見たい体調のサイン
シニア期に入った愛犬には、次のような変化がないか、ときどきチェックしてみましょう。
- 体重が増えやすくなった
- 食べているのに痩せてきた
- 腰や後ろ足が細くなってきた
- 散歩の距離が短くなった
- 段差や階段をためらうようになった
- 寝ている時間が増えた
- 便がやわらかくなりやすい
- 食欲にムラが出てきた
- 硬いものを食べづらそうにする
- 毛艶や皮膚の状態が変わった
年齢を重ねれば、若いころとまったく同じ状態ではなくなるのが自然です。
ただ、「年を取ったから仕方ない」と思っていた変化の裏に、痛みや病気が隠れている場合もあります。
急に痩せた、食欲が落ちた、水を飲む量が大きく変わった、歩き方がおかしいといった変化が見られる場合は、食事だけで対応しようとせず、動物病院で相談しましょう。

シニア犬は太ることも、痩せることもある
「シニア犬になったら、低カロリーのフードに変えたほうがいい」
そんなイメージを持っている方もいるかもしれません。
実際、年齢とともに活動量が減り、以前と同じ量を食べていると太りやすくなる犬はいます。
一方で、筋肉量が落ちたり、食欲や消化吸収の状態が変わったりして、反対に痩せてくる犬もいます。
つまり、シニア犬=低カロリーとは限りません。
太りやすくなっているなら、食事量やおやつ、カロリーを見直す。
痩せてきた、筋肉が落ちてきたのであれば、必要なエネルギーがとれているか、たんぱく質が不足していないか、そもそも食べづらくなっていないかを確認する。
その子の変化によって、見るべきポイントは変わります。
体重の数字だけではなく、肋骨の触れ方、腰のくびれ、太ももや肩まわりの筋肉も一緒に見てあげましょう。
シニア犬のごはんで意識したい5つのこと
① 消化しやすさ
年齢を重ねると、お腹の調子が以前よりゆらぎやすくなる犬もいます。
便がやわらかくなりやすい、食欲にムラが出てきた、新しい食べ物を与えるとお腹の調子が乱れやすいといった変化があれば、消化のしやすさも意識してみましょう。
フードを変更する場合は、一度にすべて切り替えるのではなく、今までのごはんに少しずつ混ぜながら進めます。
② たんぱく質
たんぱく質は、筋肉だけでなく、皮膚や被毛など体をつくる大切な栄養素です。
シニア犬になると「たんぱく質は控えたほうがいい」と思われることもありますが、年齢だけを理由に極端に減らす必要はありません。
むしろ、筋肉量が落ちやすくなるシニア期だからこそ、体型や健康状態を見ながら必要な栄養をとることが大切です。
ただし、腎臓病など持病があり、食事療法を行っている場合は話が変わります。獣医師から食事について指示を受けている場合は、その内容を優先しましょう。
③ 脂質とカロリー
散歩の距離が短くなったり、寝ている時間が増えたりすると、若いころと同じ食事量では体重が増えやすくなる場合があります。
まず確認したいのは、主食だけではありません。
おやつやトッピングまで含めて、1日にどれくらい食べているかを見てみましょう。
反対に、痩せてきている犬に対して、年齢だけを理由にカロリーを減らしてしまうのは避けたいところです。
「シニアだから減らす」のではなく、今の体型に合わせて調整することが大切です。
④ 水分
シニア期には、水分摂取も意識したいポイントです。
もともとあまり水を飲まない犬であれば、ウェットタイプのごはんを取り入れたり、いつものごはんに水分を加えたりすることで、食事からも水分をとりやすくなります。
特に夏場や暖房を使う季節は、飲水量だけでなく、食事からどれくらい水分がとれているかも見てみましょう。
なお、急に水をたくさん飲むようになった、尿の量が明らかに増えたという場合は、食事の工夫とは別に確認が必要です。
⑤ 食べやすさ
シニア犬では、歯や口の中の変化によって、今まで普通に食べていたものを食べづらくなることがあります。
例えば、
- 食べるのに時間がかかる
- 食べこぼしが増えた
- 片側だけで噛んでいる
- 硬いものを残す
- 口臭が強くなった
- よだれが増えた
といった変化です。
硬いドライフードならふやかしてみる、やわらかいものを取り入れるといった工夫もできます。
ただし、口の中に痛みがある場合は、食感を変えるだけでは解決できません。
食べ方が急に変わった場合は、歯や口の状態も確認してあげましょう。

主食を変えずに、必要なケアを足す方法も
シニア期に入ったからといって、今まで食べてきた主食をすべて変える必要はありません。
今のごはんが体に合っていて、食欲や便の状態も安定しているのであれば、無理に変更せず、気になる部分に合わせて必要なものを足していく方法もあります。
たとえば、
- 関節の動きが気になる
- 毛艶や皮膚の状態が変わってきた
- お腹の調子がゆらぎやすくなった
- 水分をあまりとらない
など、年齢とともに気になるポイントは犬によって異なります。

Ishcaは、いつものごはんに
プラスして使えるケアフードです。
主食を大きく変えず、
愛犬に合わせて食事を整えたいときの
選択肢として取り入れることができます。
食事を変えたら、愛犬の様子を確認しよう
新しいフードやケアフードを取り入れる場合は、一度に大きく変えず、少量から始めましょう。
主食を切り替える場合は、今までのごはんに少しずつ混ぜながら進めます。
Ishcaのように普段の食事へプラスするものも、最初は少量から始め、愛犬の様子を見ながら調整してください。
食事を変えたあとは、
- 便の状態
- 食欲
- 吐き戻しの有無
- 体重
- 皮膚や毛艶
- 元気や活動量
などを確認します。
一方で、急に体重が減った、食欲が落ちた、水を飲む量や尿量が大きく変わった、嘔吐や便の乱れが続く、歩き方がおかしいなどの変化がある場合は、「年齢のせい」と考えず、動物病院に相談しましょう。
毎日のごはんは、愛犬の小さな変化に気づける時間でもあります。
「シニアだからこうする」ではなく、その子の今を見ながら、これからの体に合ったごはんを考えていきたいですね。
▼ この記事を書いた人 ▼

ハミルトン葉奈(株式会社Enuncia 代表取締役)
無添加ドッグフードブランド Ishca オーナー。
愛犬の健康を第一に考え、安心・安全なフード作りに取り組んでいます。幼少期から犬と共に暮らし、ペット栄養学やフードの開発・品質管理について学んできました。「食は命」という理念のもと、Ishcaを通じて多くの飼い主の方に正しい情報を届け、愛犬との豊かな暮らしをサポートしてまいります。

